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zoom RSS 有馬記念(GI)、中山大障害(J・GI)、阪神カップ(GII)、ホープフルS(GII)の展望

<<   作成日時 : 2016/12/21 16:46   >>

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 有馬記念(GI・中山芝2500m)は1年の競馬を締めくくる大レース。創設されたのは1956年(昭和31年)で、第1回は中山グランプリという名称で行われた。創設に尽力したのは当時の中央競馬会理事長であった有馬頼寧。ファンが親近感をもてるようにとファン投票で出走馬を決める方式を発案し、推薦委員会による推薦馬選出方法と合わせて出走馬が決定されていた。しかし、第1回が終了した翌年の1月9日に有馬が急逝する。有馬の功績をたたえ、第2回から競走名が有馬記念に改称された。グランプリという副題が付き、「グ.ランプリ有馬記念」、「有馬記念(第○○回グランプリ)」と表記されることが多い。創設当初は芝2600mで施行されていたが、66年に馬場改修に伴って芝2500mに変更になった。グレード制が敷かれた84年にGIに格付けされている。96年に記録した875億104万2,400円という売上金は最も売り上げの高い競走としてギネスブックに認定されている。00年度からは、同じ年に天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念の3競走を優勝すると、JRAから1億円の特別報奨金が贈呈されるようになった(現在は内国産馬は2億円で、外国産馬は1億円)。また、現在の出走馬の選出は、まずファン投票上位10頭が権利を得、残りは過去1年の収得賞金額などを加味して決定されることになっている。
 第1回の覇者はメイヂヒカリ。古くはシンザン、スピードシンボリ、トウショウボーイ、テンポイント、グリーングラス、アンバーシャダイ、シンボリルドルフが勝ち、その後、オグリキャップ、イナリワン、トウカイテイオー、ナリタブライアン、マヤノトップガン、グラスワンダー、テイエムオペラオー、マンハッタンカフェ、シンボリクリスエス、ゼンノロブロイ、ハーツクライ、ディープインパクトが制している。前8年の勝ち馬は、ダイワスカーレット、ドリームジャーニー、ヴィクトワールピサ、オルフェーヴル、ゴールドシップ、オルフェーヴル(11年に続いて2勝目)、ジェンティルドンナ、ゴールドアクター。この中で、00年のテイエムオペラオーと04年のゼンノロブロイが、天皇賞(秋)とジャパンカップを勝っていたため特別報奨金を手にしている。有馬記念で印象深いのは90年の第35回大会。88年の勝ち馬であるオグリキャップが引退レースになることを表明していたが、天皇賞(秋)が6着、ジャパンカップが11着だったため軽視されていた。単勝4番人気だったが、競馬新聞はノーマークに近い状態で、しかし、オグリは武豊を背に勝ち切ってみせる。場内は“オグリコール”に包まれた。
 第61回の今年は18頭が登録してフルゲートの16頭立てになった。ファン投票順では、1位のキタサンブラック、2位のサトノダイヤモンド、3位のゴールドアクター、5位のマリアライト、9位のサウンズオブアース、10位のシュヴァルグラン、15位のミッキークイーン、30位のアドマイヤデウス、32位のアルバート、39位のサトノノブレスが出走。残る6頭はサムソンズプライド、デニムアンドルビー、ヒットザターゲット、マルターズアポジー、ムスカテール、ヤマカツエースとなっている。最終決戦にふさわしいハイレベルのバトルが展開されることだろう。


 中山大障害(J・GI、中山芝4100m)は歴史ある障害界の最高峰レース。正式名称は農林水産省賞典中山大障害となっている。創設されたのは戦前の1934年(昭和9年)のこと。第1回は大障碍特別という名称で行われ、翌35年から春と秋の年2回開催になった。競走名には変遷があり、48年の秋から現行の中山大障害で定着している。なお、中山大障害は一般に「なかやまだいしょうがい」とも「なかやまおおしょうがい」とも呼ばれるが、正式名称は前者になっている。距離変更も幾度かあったが、72年の秋から創設時と同じ芝4100mで行われている。創設当初は「勝ち抜け制」がとられていて、51年の春から過去の優勝馬も出走が可能になった。また、3歳馬の出走は57年から秋のみ認められた。99年になると障害にもグレード制が導入され、本競走はジャンプグレードワン(J・GI)に格付けされている。このタイミングで春の中山大障害は中山グランドジャンプに生まれ変わり、本競走は秋の開催のみになった。また、この年に負担重量がそれまでの別定から定量に変更になっている。中山競馬場の大障害コースを使うのは本競走と中山グランドジャンプの2競走だけ。大竹柵、大いけ垣と呼ばれる通常より大きな障害が置かれ、他に深い谷を下ってすぐに登る「バンケット」と呼ばれる障壁もある。とにかくタフなコースで、大竹柵、大いけ垣の飛越時、そしてゴール時には場内から拍手が起こる。
 第1回の覇者はキンテン。長い歴史の中で、フジノオー、グランドマーチス、バローネターフ、キングスポイント、オキノサキガケ、シンボリクリエンス、ブロードマインド、ポレール、ブランディスといった名ジャンパーが勝っている。02年の優勝馬ギルデッドエージに騎乗していたのはニュージーランドの女性騎手ロケットで、JRA史上初の女性騎手による重賞制覇になった。05年には3歳のテイエムドラゴンが勝ち、これは37年ぶりの3歳馬の優勝だった。06年の勝ち馬はマルカラスカルで、翌07年はメルシーエイタイムが戴冠。08年と09年はキングジョイが連覇を達成し、10年は10番人気の伏兵馬バシケーンが制した。前5年の勝ち馬は、マジェスティバイオ、マーベラスカイザー、アポロマーベリック、レッドキングダム、アップトゥデイト。
 第139回の今年は12頭が登録して12頭立てになった。春に中山グランドジャンプを制覇したオジュウチョウサン、昨年に中山グランドジャンプと中山大障害を獲ったアップトゥデイトが実績的には上位で、他にもマキオボーラー、ドリームセーリング、サンレイデューク、ルペールノエルなど、実力馬がそろっている。障害界の最高峰レースは見応えあるものになりそうだ。


 阪神カップ(GII・阪神芝1400m(内))は芝の短距離で行われる重賞競走。創設されたのは2006年のことで、当初からずっと阪神の内回り芝1400mという条件で施行されてきている。
 第1回の覇者はフサイチリシャールで、第2回はスズカフェニックス、第3回はマルカフェニックスが制している。第4回と第5回は共にキンシャサノキセキが勝っていて、キンシャサはそれぞれ翌年に高松宮記念を制覇した。11年と12年はサンカルロが連覇し、13年と14年はリアルインパクトが連覇を達成。15年はロサギガンティアが戴冠している。
 第11回の今年は17頭が登録して16頭立てになった。マイルチャンピオンシップで2度目のGI制覇を決めたミッキーアイル、同レースを2着した皐月賞馬イスラボニータ、14年にスプリンターズSを勝っているスノードラゴンとGI馬が3頭いて、他にもエイシンスパルタン、ロサギガンティア、グランシルク、シュウジ、サンライズメジャー、フィエロ、ダンスディレクターなど、実力馬がそろっている。阪神の内回り芝1400mで繰り広げられる激闘を注視したい。


 ホープフルステークス(GII・中山芝2000m)は2歳馬が争う中距離重賞。2013年までラジオNIKKEI杯2歳ステークス(GIII)として阪神競馬場の芝2000m(内)で行われていた競走が、2014年から施行場所を中山競馬場に移し、競走名も変更になったものである。格付けはGIIに昇格になった。さらにさかのぼると、1984年(昭和59年)から90年まで行われていた2歳の牝馬(旧年齢表記で3歳)によるラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス、91年から00年まで行われていた3歳の牡馬・セン馬によるラジオたんぱ杯3歳ステークスが前身にあたる。
 試行回数のカウントはラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークスの時代から始まっている。第1回の覇者はニホンピロビッキー。90年にはオークス馬になるイソノルーブルが戴冠している。条件が大きく変わった00年からの勝ち馬は豪華で、ナリタタイシン(皐月賞)、タヤスツヨシ(日本ダービー)、メジロブライト(天皇賞(春))、アドマイヤベガ(日本ダービー)、アグネスタキオン(皐月賞)、ザッツザプレンティ(菊花賞)、コスモバルク(シンガポール航空インターナショナルカップ)、ヴァーミリアン(ジャパンカップダート、フェブラリーステークスなど)の名前が見える。08年の勝ち馬ロジユニヴァースは日本ダービーを獲り、09年の覇者ヴィクトワールピサは皐月賞、有馬記念、ドバイワールドカップを勝つことになる。完全に“出世レース”の地位を確立した。10年はダノンバラード、11年はアダムスピークが勝ち、12年は菊花賞馬になるエピファネイアが、13年はダービー馬になるワンアンドオンリーが戴冠している。14年はシャイニングレイ、15年はハートレーが勝利を手にした。
 第33回の今年は17頭が登録して16頭立てになった。新馬→500万下を連勝したレイデオロ、デイリー杯2歳S3着のサングレーザー、新馬戦を勝利したグローブシアターにメリオラ、札幌2歳S3着の実績を持つアドマイヤウイナー、府中で未勝利戦を快勝したベストリゾートなど、素質馬がそろっている。来年のクラシックにつながる一戦として大いに注目したい。

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